12月~2月までが、グランピングの閑散期です。
グランピングは、まだまだキャンプの延長線上という認識が強く、冬は敬遠されがち。
実際、キャンプを始めとしたアウトドアレジャー系のアクティビティは、冬に実施が難しいものが多いです。
屋外で宿泊するキャンプ、水上で行うカヌーやサップ、空をかけるパラグライダー、いずれも暑い夏だからこそ実行しやすく、逆に、これらを冬に楽しむのは、難しいでしょう。
ただし、グランピングは必ずしもこれに当てはまりません。グランピングの定義は、優雅に手間をかけず自然を楽しむことです。冬でも暖房器具を用いて快適な空間を作り、そこから自然を楽しむことさえできれば、グランピングは成立します。
今回は、グランピングの閑散期における集客方法として、イルミネーションのご紹介させていただこうと思います。
イルミネーション
イルミネーションは、電球、発光ダイオード、光ケーブルなどにより淡い光の光源を集め、夜間における美しい風景などを作り出す装飾です。日本では、電飾(でんしょく)とも呼ばれます。
テーマパークでよく使われていますが、クリスマスシーズンは、商店街の外観やデパートの内部など、私たちにとって身近なところでも装飾として使われています。
クリスマス販促の一環として装飾される商業イルミネーションは、クリスマスセールの店内POPやキャンペーンなどと合わせて行い、集客を図ります。
中には、施設全体を盛り上げるための大規模なイベントとしてイルミネーションを行う施設もあります。
クリスマスシーズンにおいて、イルミネーションはそれだけ強い集客力を持っているということです。
その他、『短期間で簡単に装飾できる』『演出方法の一つとして様々な施設に違和感なく組み込むことができる』といった利点もあります。
高い費用対効果と親和性にも優れた集客コンテンツなのです。
イルミネーションとグランピング
グランピング場は、木々やグランピングテントなど、イルミネーションの装飾できるポイントがたくさんあります。
また、グランピングの施設利用者は10代~20代の若者が多く、インスタグラムなどのSNSの使用率が非常に高い世代です。
そして、インスタグラムは、いかに写真映えするものを撮影し、投稿できるかが肝のSNS。
元からグランピングは、美しい自然の風景やユニークな形をしたドームテントなど、写真映えする要素を多く持っています。
そこにイルミネーションが加われば、インスタユーザーが求める、さらにフォトジェニックで煌びやかな空間が生まれるでしょう。
イルミネーション、グランピング、インスタグラム、上手く影響し合えば、それぞれが持つ本来のスペック以上の集客力が期待できます。
コンセプトが重要
高い集客力を持つイルミネーションですが、だからといって、むやみに装飾すればいいというわけではありません。
まずは、一つのコンセプトを設定し、どんなターゲットに向けてどのくらいの規模で実施するのか
決めていく必要があります。
てきとうに装飾するだけでは、期待する効果が見込めず、ただの浪費となってしまいます。
例えば、ターゲットを高校生から大学生の若年層に設定したのにも関わらず、淡い間接照明多めの落ち着いた装飾メインにしては、その世代にあまり響かないかもしれません。※想定するシチュエーションやロケーションによっても変化するので、一概にそれが悪いとは断言しません。
単純に装飾を選ぶ人のセンスの問題もあります。
使う電飾一つとっても、その場所に最適な明るさ、色、設置方法があります。
イルミネーションの演出企画を専門に行うイルミネーションデザイナーという職業が存在するほどです。
未経験者がイルミネーションを最大限に活かして装飾するのは、難しいかもしれません。
予算と相談する必要がありますが、できる限りプロに任せることをおすすめします。
まとめ
イルミネーションは、グランピングの閑散期である冬に集客の見込めるコンテンツです。
集客力もそうですが、手軽に違和感なく施設を装飾できるところも利点です。
インスタグラムとの相性もよく、上手く生かせば相乗効果で施設を盛り上げてくれることでしょう。
しかし、てきとうに装飾すれば良いというものでもありません。
しっかりとしたコンセプトを元に、定めたターゲットの心を動かす装飾にする必要があります。
イルミネーションを正しく装飾して、冬にこそ新規顧客をたくさん獲得しましょう。
Comments