グランピングテントを扱う上で切っても切り離せない問題があります。
それは、テントの膜にしつこく発生するカビです。
この問題に関するお問い合わせを弊社でも非常に多くいただいておりました。
そこで、弊社はこの度、カビの除去と発生防止を兼ねた光触媒コーティング剤の販売を開始することにいたしました。
今回は、その新製品について紹介いたします。
カビの防止
弊社の新商品である『ネクスクリーン』をテント生地に塗布して、1年間放置したところ、上の写真のようにはっきりと結果が現れました。
当然ながら、左半分が未処理、右半分がネクスクリーンを塗布している部分になります。
ネクスクリーンは、2022年8月現在において、防カビ機能を持った唯一の光触媒です。
※光触媒に関しては、次の項目で詳しく解説いたします。
本製品は人体に対して基本的に無害ですが、人体に有害である有機防カビ剤以上の効力を
発揮します。
市販の防かび剤と比較したところ、その効果が顕著に現れました。
右が未処理のもの、左が市販の防カビ剤、真ん中がネクスクリーンになります。
未処理のモノは、当然ながらびっしりと黒かびが発生し、市販のものであっても、ところどころにカビが発生しているのが見て取れます。
比べて、ネクスクリーンは目立ったカビが見られず、その性能の高さが見て取れます。
塗布するのに専門技術は一切必要なく、刷毛やスプレーなどで施工していただけます。
カビの駆除
また、本製品はカビ発生の防止だけでなく、既にカビが発生した場合であっても、除去することができます。
具体的には、青カビ、赤カビの除去が可能です。
黒カビの場合、大量に付着していると黒い色素が残る可能性がありますが、殺菌自体はできるので、カビが発生させる匂いを断てます。
カビの色素がすでに大量に堆積している箇所に使用する場合は、それを事前にクリーニングする工程が必要になりますが、その薬剤も弊社でご用意することができます。
自浄効果
もちろん、ネクスクリーンは防カビ機能だけでなく、光触媒本来の自浄作用も持っています。
昨今、グランピング施設で流行しているドームテントは、半球形型の形をしています。
ユニークでスタイリッシュな形ではありますが、清掃しにくいという難点があります。
ドームテントでなかったとしても、棟数の多い施設は清掃するだけでもかなりの労力になります。
中には、清掃作業を諦めて、宿泊設備を放置されている施設様もいらっしゃいますが、
当然ながら汚れが目立ってしまっています。
これらの問題を解消できるのが、光触媒の自浄作用になります。
光触媒の仕組みをざっくり説明いたしますと、日光や照明などの光によって化学反応を起こし、テントなどの表面についた汚れ=有害物質を浮き上がらせます。
屋外で使用している場合は、浮き上がった汚れを雨が洗い流すので、清掃の手間を大幅に
削減できます。
前述したドームテントのような清掃が難しい宿泊設備や、施設全体のコストが大きい施設に非常に
有効です。
消臭力
カビの防止・駆除、自浄効果に加え、消臭効果も持っています。
消臭効果を長く持続させるには、「消臭機能」だけでは不十分です。高い「殺菌機能」 も必要になってきます。
匂いが問題になる場所の代表としてトイレが挙げられますが、ここでの臭いの主犯は尿になります。
尿の臭気の原因は「尿素 」になりますが、 実は、尿素は無臭で無毒の物質です。ばい菌によって尿素が分解され、アンモニアを放出し、始めて悪臭の原因になります。
ネクスクリーンは、尿素の分解を阻止する金属銅微粉を用いることでこれを防ぎます。
また、大便の臭い分子を分解除去する光触媒微粒子も使用しているので、これも同様に防止します。
持続力
ネクスクリーンの防カビ機能は、平均的に4~5 年効果が継続します。
これは、使用環境や使用する対象の素材など、様々な外的要因を考慮した数字になります。
対象物が破損したり、コーティングしている表面ごと剥がれてしまったりすると、ネクスクリーンの効果が持続していても無意味になってしまいます。
そういった外的要因を排除して考えた場合、本製品の効果継続期間は、20年に及びます。
まとめ
テントのカビ対策は、非常に難しい問題です。
特に、高級感が大事な要素となるグランピングの場合、カビ対策を怠って宿泊設備が汚いと、施設の評価はガクッと下がってしまいかねません。
一時的に除去するだけならできるかもしれませんが、それでも非常に手間がかかります。
加えて、しっかりとした防止対策を取らなければ、すぐに再発生してしまいます。
専門的な薬剤を用いて、一度しっかりと対策を施した方が、トータルコストは圧倒的に安くつくことでしょう。
テントのカビにお悩みの方は、ぜひご検討くださいませ。
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