今年も日本国内に大きな台風が接近しております。
ドームテントの台風対策は十分でしょうか?
家屋に倒壊の恐れが発生するのは、風速40m程度から。対して、一般的なドームテントは風速30m程度から倒壊の恐れがあります。(不良テントは風速15m程度から倒壊の恐れがあります)
上の写真のように実際に倒壊した事例も存在するため、決して油断できません。
今回は、ドームテントの台風対策で特に注意すべき3つのポイントを解説していきます。
①テント外膜の固定は隙間なくされているか
ドームテントの外膜部分は、最も風の影響を受けやすい部分です。
球形状をした膜は、上昇する気流の格好の的になってしまいます。
内部に侵入した風は、まるでパラシュートのようにテントを打ちあげてしまうことでしょう。
これに対する一番の対策は、できる限り風をテントの中へ入れないこと。
外膜と地面の間に隙間がある場合は、フラットバーと呼ばれる専用の部品で外膜外周を一周するように、隙間を塞いでください。
そうすることで、地面との固定強度を高めると同時に、風の侵入防止対策ができます。
一度、ドームテントの外周をチェックして、風が室内に侵入する経路がないかチェックしましょう。
②ベースがきちんとした強度をもっているか
ベースは、ドームテントのフレーム全体と地面を固定するための部材です。
ベースの仕様によってテントの耐久性は大きく変化しますので、台風対策においても重要な部分になります。
ベースの形状や強度は、テントの販売元によって千差万別。
海外のいい加減なメーカーの商品であれば、目を疑うような粗悪品が使用されていることも少なくありません。
上の表にあるとおり、弊社のベースと強度の弱いベースを比較すると、ベースの分厚さ・制作方法・固定箇所の数、あらゆる面で劣っていることが分かります。
ベースは、多くの場合、テント外膜のすぐ下に隠れています。
外膜の外周をめくるか、室内に取り付けられた内膜を一部取り外して、ベースの状態を確認してみましょう。
上の表にあるような弱いベースを使用されている場合は、即刻交換されることを推奨いたします。
③ドアの立て付けに問題がないか
ドアの立て付けにも注意する必要があります。
ドアの開閉は日常的に行われるため、その分劣化も早いです。
ネジが緩んでいないか、取れていないか、台風の到来に関係なく小まめにチェックすることを推奨します。
また、多くのドームテントは、ドームテントでの使用が想定された専用のドアを用いていません。
ドームテントには、ドアを取り付けるためのドア用フレームが用意されていることがほとんどですが、これとドアの冊子がきちんとはまらないことがあります。
例えば、冊子とフレームの間に隙間ができてしまっていたりすると、本記事①の項目に記述した通り、室内に風が侵入してテントが飛んでいってしまうリスクに繋がります。
ドアをテントとセットで販売している場合であっても油断できません。
メーカーが自作したものではなく、外部から仕入れたドアを使用している場合は、フレームに一工夫されていないと、上記のような問題が起こりがちです。
弊社もドアに関しては、リクシル製のものを使用していますが、冊子とフレームに隙間ができないよう、リクシル製ドアの冊子専用フレームを自作することで対応しています。
ドームテントの問題はネクストグランにご相談ください
ネクストグランは、グランピングやアウトドアレジャー、宿泊業に関わる様々な問題解決のご相談を承っております。
もちろん、本コラムで上げた全ての問題に対処可能です。
ZOOMによるリモート相談は無料となっております。
グランピングに関するお困りごとを幅広く承っておりますので、是非、一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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