他の記事でも何度も書いてきましたが、グランピングはまだまだ冬の集客が弱いです。
アウトドアアクティブティは冬にできないものが多く、そこに分類されるグランピングも同じような印象を持たれがち。
しかし、他のアウトドアアクティビティと違い、その特性上、違和感なく暖房器具を導入できるグランピングは、冬でも十分楽しむことができます。
暖かいテントの中から雪景色を楽しんだり、コタツ鍋をしてみたり、中には今流行りのテントサウナを導入して、雪を水風呂代わりにして楽しむことができるグランピング場もあるようです。
12月には、重要な冬のイベントーーーークリスマスがあります。
このイベントに合わせて、旅行に行く家族やカップルも多いことでしょう。
冬の集客を図るのに、この機を逃す手はありません。
そこで今回はクリスマスに向けて、グランピング場でできる企画や準備についてまとめてみました。
イルミネーションで装飾する
クリスマスと言えば、やはりイルミネーションです。
クリスマスシーズンには、商業施設や商店街などがイルミネーション一色になることもあります。
光は人を惹きつける確かな力があるようです。
しかし、以外にもイルミネーションをしているグランピング場は少なく、他施設との差別化を図るという意味でもおすすめできます。
話題性や集客力以外にも、利点があります。
まず、グランピングとの相性がいいということ。
グランピングには、木々やドームテントなどイルミネーションで装飾できるポイントがたくさんあります。
また、グランピングの主なターゲットである若者は、そのほとんどがインスタグラム等のSNSを使用しています。インスタグラムは、投稿した画像が写真映えしているかどうかというのが、最も重要な要素です。
本格的なイルミネーション装飾ならば、インスタユーザーが求めるフォトジェニックなスペースを作り出すことができます。
これらの点で、グランピングとイルミネーションは、非常に相性がいいということが分かります。
次に、手離れがいいという点です。
イルミネーションは一度装飾さえしてしまえば、それで成立します。
施設スタッフの方にかかる負担はほとんどありません。
ただ、イルミネーションを鑑賞されるお客様に温かい飲み物を提供するなど、ちょっとした一手間を加えると、施設のイメージ向上につながるかもしれません。
冬のイメージが強いイルミネーションですが、ピーク時の冬以外でも親しまれているので、年中イルミネーションを使うことも可能です。
ただ、特別感はなくなってしますので、冬だけの演出を加えたりなど、何かしらの工夫はした方がいいかもしれません。
クリスマス専用料理を用意する
ターキーやクリスマスケーキなど、クリスマスの代表的な料理を提供して、クリスマス感をアップさせましょう。
クリスマスに旅行されるお客様は、当然ながらクリスマスの雰囲気を最大限楽しむことを目的とされています。そのため、クリスマスを連想できる演出は、多ければ多い方が良いです。
逆に、クリスマス要素が全くない料理や飲み物を提供すると、逆効果になってしまう可能性があります。
クリスマス要素を踏まえていることは大前提として、カップルや家族連れが多いことを想定した料理にすると尚良いでしょう。
カップルであれば、二人用を想定した飲み物、家族連れであれば、子供が喜びそうな色彩豊かなお菓子をサービスするなど工夫しましょう。
クリスマスならではのイベント・サービスを企画する
施設からのプレゼントやサプライズイベントとしてサンタクロースを登場させたり、クリスマスならではのイベントを企画するのも良いでしょう。
ただし、こちらもしっかりとターゲットを定めた上で企画していかなければなりません。
子供は賑やかなイベントに喜ぶかもしれませんが、穏やかにクリスマスを過ごしたいという人もいらっしゃいます。
手間はかかりますが、お越しになられる客層に合わせてイベントを変えるのがベストではあります。
豪華なサービスや手の込んだイベントだと、お客様は喜んでくれるかもしれませんが、施設側に大きな負担がかかってしまいます。
無理して大がかりなものを用意する必要はありません。
お子様限定でささやかなプレゼントを用意したりといった、少しの心遣いが施設全体の評価を左右することもあります。※ただし、価格に見合ったサービスを提供する必要はあります。クリスマスに限らず、宿泊費が高くなればなるほど、要求されるサービスの質が上がることは認識しておかなくてはなりません。
施設全体でクリスマスムードを演出する
クリスマスツリーは少しお金がかかりますが、その他の装飾についてはそこまでコストがかかりません。
管理棟、施設内の道やテントサイト付近など、施設全体に簡易的なクリスマス装飾を可能な限り施して、クリスマスムードを演出しましょう。
最初に紹介したイルミネーションもその一環ではありますが、もう少し小規模な装飾でもクリスマスの演出は可能です。ただし、独立した集客コンテンツであるイルミネーションとは違い、これだけでクリスマスグランピングという風に推していくには弱いです。メインの集客コンテンツをサポートする、あくまで雰囲気作りを目的とした演出であると考えましょう。
まとめ
冬のグランピングの集客力を高める手段は様々です。
クリスマスシーズンは、その一つとして活用するに足る十分な価値があります。
とはいえ、クリスマスの名前だけを借りた適当な演出やイベントでは意味がありません。
『お客様を満足させる』という考え方が、あらゆる集客法の行きつく先です。
綺麗ごとではなく、それこそがお客様を施設に呼び込む一番の近道だと弊社は考えております。
素敵なグランピングをお客様のクリスマスプレゼントにしましょう。
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