夏はグランピングが最も流行るハイシーズン。
「部屋も埋まりやすいし、特別なことは何もしなくてもいいか…」と思っていませんか?
以前、急増するグランピング施設、高まる競争と差別化の重要性の記事で約470施設のグランピング施設があることを記載いたしましたが、あれから約1年が経過した2023年6月現在、約580施設という驚異のスピードでその数を増やしています。
ハイシーズンだから、何もしなくてもお客様が施設に来てくれる…というのは大きな間違い。
これだけライバル施設が増えた今、グランピングは、春夏秋冬、季節問わず、常に差別化を図っていかなくてはいけません。
差別化を図る一つの手段として、弊社がおすすめしているのは、季節ごとの『集客イベントの実施』です。
今回は、夏に、どんな集客イベントを企画・実施すれば他施設と差別化できるのか、に焦点を当てていきます。
グランピングが夏に人気な理由
夏の集客イベントの話をする前に、そもそもなぜグランピングが夏に人気なのか、その理由について考えてみましょう。
”Glamorous(グラマラス「優雅な」)”と”Camping(キャンピング「キャンプ」)”を掛け合せた造語というところからも分かりますが、グランピングには、『キャンプ』『アウトドア』というイメージが強くあります。
当然、これは間違いではなく、実際、多くのグランピング施設は、海や山といったアウトドア要素を持っています。
一方で、廃校を改装した施設など、直接的にアウトドアとは関係ない要素を押しているグランピング施設も少なからず存在しており、一概に、アウトドア要素が必須であるとは、言いづらくなってきました。
施設が急増したことにより、グランピングというものが多様化していった結果だと筆者は考えています。
話を戻しますと、グランピングが夏に人気なのは、『海』『山』『BBQ』『キャンプ』などといった夏にふさわしいアウトドア要素をもっていることが多いから、ということが分かります。
中でも、『キャンプ』は、本来初心者には敷居が高いというイメージがありますが、グランピングは、これを豪華に、お手軽に体験できるといったイメージが定着しており、そういった意味でも、夏のイベントとして幅広い層に受けが良いのだと推測できます。
基本要素だけでの差別化は難しい
多くのグランピング施設が有しているという理由から、前項で上げた、『海』『山』『BBQ』『キャンプ』といったグランピングの基本要素だけで差別化していくことは、基本的に難しいでしょう。
ただし、これは、周辺環境やターゲット層、コンテンツのポテンシャルなどで大きく変化します。
例えば、付近に海があることを売りにしたグランピング施設がある場合、その近くに、同じように海が近いことを強みとして謳っている、もしくは、謳えるグランピング施設があるかどうかや、その海の美しさや、知名度によって大きく左右されるでしょう。
高名ないし美しい海で、周りにグランピング施設やその他レジャー施設が無いという前提であれば、海という要素だけで、十分競争できるかもしれません。
もちろん、そんな施設でも、集客を図る創意工夫は、常に必要です。
良い立地であれば、そのうちライバルが現れる場合も十分あり得ますし、単純に、アップデートのないコンテンツは、グランピングに限らず顧客に飽きられ、廃れていってしまいます。
差別化方法①~基本要素の強化と小さなイベントで差別化を図る
グランピングの基本要素だけで差別化を図るのは難しい…と述べましたが、『そのままでは、難しい』というのが正確です。
ベーシックなグランピング要素でも、夏の特長を盛り込み、強化することで、差別化を図ることができます。
大がかりなものでなくとも、例えば、BBQのコースに夏季限定の食材や飲み物を追加するというだけでも違いは出ます。
それが、あまり他施設に無いようなものであれば、尚効果的です。
とはいえ、さすがに、これだけでは差別化を図るには弱いので、施設全体にデコレーションを施したり、ハーバリウム作り体験やスーパーボールすくい、射的など、夏にちなんだ手間のかからない小さなイベントの実施等により、総合的な強化を図りましょう。
強力な1つのコンテンツで集客するのも手段ですが、細かく、広く夏の要素を盛り込むことで、
全体的な強化を図るという方法でも、差別化できます。
差別化方法②~強力な1つのコンテンツで差別化を図る
バギー、パラグライダー、ウォータープールなど、それ単体でも成立するようなイベントを実施すれば、大きな差別化になります。
大がかりなので、手間やコスト、準備期間がかかりますが、それに見合うインパクトがあります。
夏も間近となった今から準備するとなると、実施できるイベントも限られてきますが、ウォータープールは、基本的に、設営後、空気を入れるだけで完成するので、比較的手間が少なくおすすめです。
設置条件も、平地であること、水が供給できることなど、緩いのも強み。
プールが暑い夏にぴったりのコンテンツであることは、周知の事実。
もはや、説明するまでもないでしょう。
また、ジャグジーなどがあるグランピング場は多いですが、大型のプールを持つ施設は、現状あまりありません。
以上のことから話題性、集客力の面においても、申し分ないでしょう。
もちろん、施設の特長、立地、ターゲットなどによって適した集客方法は異なります。
運営されている施設の特長を再確認し、最適な集客方法を考えましょう。
まとめ
集客を図る上で最も重要なことは、施設が想定しているターゲットにとって、魅力的なものであるかどうかということです。
今回の場合、これに『夏のもの』という前提条件が加わっていますが、夏要素がなくとも、ターゲットを呼び込めそうな企画やサービスがあるのであれば、それを実施すべきです。
前文の通り、無理に『夏』にこだわる必要はありませんが、『夏季限定』『期間限定』『夏のイベント』という言葉はやはりキャッチ―ですし、「夏だしどうせなら~」という思考を持っている方も少なくありません。
テーマがあった方が企画が練りやすいという利点もあるので、特別な理由が無いのであれば、季節という括りを設けて、企画を練ることをおすすめします。
弊社では、グランピングに特化した集客コンテンツの企画・実施を承っておりますので、お困りの際は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
Comments