リゾートホテルなどの他の宿泊施設と違って、グランピングテントは少し変わった形の宿泊設備が多いです。
家具のおける数も決まっており、限られた範囲で内装をデザインしなくてはいけません。
市販の安価なものだけで内装を完結させている施設様も多く見られますが、グランピングは豪華さを売りにしているコンテンツなので、可能であればそちらにも力を入れたいところ。
今回はグランピングテントの内装がどうして重要なのか、どんなデザインが良いのか、などを議題にしていきたいと思います。
グランピングの宿泊設備は内装も重要
グランピングテントを建てた後、そのユニークな外観に満足して中の内装を疎かにしていませんか?
人気施設は、外装だけでなく内装のデザインにもしっかり気を遣っておられます。
従来のテントをよりオシャレで豪華にしたベルテント、車体をそのまま宿泊設備に改装したキャンピングトレーラー、半球形状の構造が目を惹くドームテント。
確かに、グランピングの宿泊設備は実にユニークで際立つデザインのものがそろっています。
しかし、外観にばかり気を取られていてはいけません。
インスタグラム等のSNSでは、設備の外観と同じくらい中を撮影した写真が上がっています。
今でこそ幅広い層に人気のグランピングですが、元々は虫などを苦手とした女性などが、不自由なくアウトドアを楽しめるというのがテーマの一つとなっております。快適なテントの中から外の景色や虫の音を楽しむというスタイルをとる人も少なくないでしょう。
アウトドアとはいえ、屋内の写真が多くなるのは自然な流れと言えます。
お金をかければ良いというわけではない
内装の重要性をご理解いただけたところで、では実際にどんな内装にしていけばいいかというお話です。
冒頭で市販の安価なものだけで完結させるのは良くない、というようなことを書きましたが、だからといって高価な家具を入れれば良いというわけでもありません。
奇抜な形状でありながら落ち着きを感じさせる室内の全体設計、そこにあるのは、目立った特徴がないが高級感を感じさせるシックなテーブルと椅子、そんな一室があるとします。
そこにサイケデリック調のカラフルなソファを置いても全然マッチしませんよね?むしろ、せっかくのナチュラルな雰囲気を壊してしまい逆効果、色々と台無しです。
いくら高価な家具や照明を入れたところで、それらが協調し相乗効果で全体の良さを引き上げなければ、全く無意味となってしまいます。
個々が安価でも一つのテーマに沿ってデザインされた内装の方が、何倍も良いものが出来上がります。
大切なのは、テーマを決めて、そのテーマにどんなデザインの家具や照明が必要になってくるかを考えることです。
ターゲットや施設の特徴から内装デザインのテーマを逆算
内装のテーマは、その施設にどんなターゲットが来ているのか、または、どんなターゲットを呼び込みたいのか、ということから逆算して考えるていくことをお勧めいたします。
『インスタ映えする施設にしたいからカラフルにする!』『女性受けの良い施設にしたいので可愛いくしたい!』と決めても、施設の商圏範囲に設定したテーマを好むターゲットがいなくては、効果は薄いでしょう。
周囲の環境や現状どんなお客様が来ているかを分析し、自施設に最もマッチしているターゲットを見直す必要があります。
ターゲット分析に加え、施設の特徴についても再調しましょう。
すぐ近くに海がある施設なら、やはりその特徴を活かす必要があります…というより、活かしざる負えないという方が的確かもしれません。
海を連想させる地域で冬の景色をテーマにした内装にしてしまったら、あまりにもミスマッチです。
『海』というのは極端な例ですが、施設の持つ特徴が強ければ強いほど、施設全体のテーマを決定づけてしまいます。よって、その特徴に内装を含める施設全体の様々な要素を合わせていかなければなりません。
強い特徴を持つ施設は、どうしても自由度が低くなります。しかし、それは悪いことではありません。
それだけ強いアピールポイントを持っているということですし、どんなコンセプトで施設を作っていくかの指標が見えやすいということでもあります。
まとめ
外観に比べて内装に気を遣っている施設は、少ないように感じます。
他施設との差別化という意味でも、しっかりとターゲットと施設の特徴から適切な内装デザインを作りましょう。
何度も言うようですが、内装だけでなく、何をするにしてもテーマ、コンセプトが重要となってきます。
施設全体のコンセプト設計に関して、以前に『グランピングにおける最重要項目は、『コンセプト設計』です。』という記事をアップしておりますので、ご確認ください。
常に施設のコンセプトを念頭に置いて、決定していきましょう。
グランピング経営・集客に関するご相談は、コチラからお問い合わせください。
Comments