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グランピング施設の“経営状況”にお悩みはありませんか?

  • 草太 八木
  • 8月20日
  • 読了時間: 6分

更新日:8月25日


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 グランピング市場は急成長を続けていますが、その一方で「どこも似たような体験になってきている」という声が増えています。

 私たちNEXT GLAMPは、全国でグラン様々なグランピング施設の設計・運営をサポートしてきました。その経験から断言できるのは、施設が選ばれる理由は“見た目の豪華さ”ではなく“体験の中身”にあるということです。

 本記事では、観光庁の動向や実際の運営支援の事例を踏まえながら、施設が直面する課題と、差別化を実現するための体験設計のポイントを解説します。


“差別化できていない”施設が増えている

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なぜ“差別化できていない”施設が増えたのか?

 誰でも参入しやすいモデルになったことが背景にあります。

グランピングは初期投資を抑えて始められる宿泊ビジネスとして人気を集め、参入障壁が下がりました。  その結果、同じような設備と、同じような集客戦略(SNS×映え)を頼りにした施設が全国的に増えました。


結果、施設の“コモディティ化”が進行しています。

ユーザーの視点で見ると、「どれも似たように見える」「場所が違うだけ」という状態に。これは、価格競争を招き、予約数や稼働率の低下へと直結します。

差別化戦略が甘いと、すべてのKPIが下がる


 差別化ができていない施設は、以下のような問題に直面します:


・Webサイトの滞在時間が短い

・SNSのエンゲージメントが伸びない

・旅行予約サイトで比較されて選ばれにくい

・リピート率が上がらない

・クチコミが薄い or 無難


これらはすべて、「心が動いていない=記憶に残らない」ことが原因です。


今こそ“再設計”のタイミング

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■ なぜ“導線の再設計”が必要なのか?


 冒頭に書いた通り、グランピング市場は今、飽和状態にあります。  選ばれる施設であるためには、施設そのものの魅力だけでなく、「滞在前〜滞在後までの体験全体」の心地よさが求められます。  たとえ設備が同じでも、導線設計の巧拙によって、ユーザーの満足度は大きく変わるのです。


■ 各導線ポイントの具体的な再設計視点

1. 予約サイトやSNSでの訴求文言


 差別化の言語化ができているか?

 「自然に囲まれた非日常空間」などの汎用的な言葉では埋もれてしまいます。

 → 例:「星降る夜のための、プライベートドーム体験」など体験の本質を明文化する。

写真・動画の魅せ方

 画角・構図・時間帯などを工夫し、「泊まりたい」と感じさせる演出を。


2. チェックインの体験設計


 到着後すぐ“ワクワク”を演出できているか?

 無人チェックインなら演出不足に要注意。動画や音声で「ようこそ感」を演出したり、ウェルカムドリンクなども有効。

手続きの煩雑さを減らせているか?

 →事前チェックインフォームの活用、必要事項の事前入力、LINE連携など。


3. 滞在中の動線・行動パターンの設計


“迷わない”導線:サイン表示の工夫やスタッフの声掛け。

“退屈させない”仕掛け:何もない時間を豊かに変える無料貸出・散策MAP。

“不便を感じさせない”設備案内:温泉やシャワー、Wi-Fiの場所と使い方をわかりやすく提示。

→ 滞在中の不満が口コミの減点対象になりやすい。


4. チェックアウト後の接触設計


 帰宅後のフォローができているか?

 → チェックアウト後にお礼メッセージやクーポン配信、SNS投稿の呼びかけ。

ユーザーが“自然と発信したくなる仕掛け”があるか?

 → 「#〇〇ステイ」などハッシュタグの提案、フォトスポット、SNS投稿特典の導入など。


■ 再設計に必要なのは“顧客視点”のシミュレーション


 施設側の目線では見えにくい「ちょっとした不快感」が、実際には致命的な離脱要因になることもあります。

 「初めて来た人が、最初に困るのはどこか」「初めての人でもワクワクする工夫があるか」など、徹底的に“顧客になりきる”ことが重要です。


集客は“単発施策”ではなく“仕組み”でつくる

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■ただ発信するだけでは効果が薄い


 SNSキャンペーンやインフルエンサー招致などの単発施策は、「話題性」「バズり」による一時的な流入は見込めますが、持続的な効果を見込むなら工夫が必要です。  また、以下のような点に注意する必要があります。


▼ 注意点1:予約に繋がる導線が設計されていない


 投稿を見て「行ってみたい」と思っても、すぐ予約できる導線が存在しない。

 SNSのリンク先がTOPページだけで、プランや空き状況が探しにくい。

 プロモーションで興味を持ったユーザーが離脱してしまう無駄な動線がある。


▼ 注意点2:顧客属性に合った発信になっていない


 ターゲットが明確でないため、「誰に刺さるのか」が不明瞭。

 家族向け施設なのにカップル向けの写真ばかり、などのミスマッチが発生。

 フォロワーが増えても、実際の予約者層とずれているため意味をなさない。


▼注意点3:オフライン体験がSNS投稿に繋がらない


 実際の滞在中に「映える体験」がなければ、自発的な投稿は生まれない。

 写真を撮りたくなるスポットや、思わずシェアしたくなる演出・仕掛けが不足。

 ハッシュタグや投稿特典など、投稿を後押しするインセンティブ設計がない。


■「一連の体験をつなぐ仕組み化」


 単発で終わるのではなく、「認知 → 共感 → 予約 → 滞在 → 拡散 → 再訪」という導線全体を設計することが重要です。


▼ 1. SNS・広告:“認知”の後の動線設計


 投稿や広告のリンク先は、必ずコンセプトに共感しやすく、予約に直結するページへ。

 特定のキャンペーンページや、ターゲット別にLP(ランディングページ)を分けて運用。


▼ 2. 滞在:「SNS投稿したくなる現場」づくり


 撮影スポットの演出(例:フォトジェニックな焚き火台、星空の下のソファエリアなど)

 「#◯◯ステイ」など、オリジナルハッシュタグの提示。

 投稿すれば次回割引・プレゼントなどの参加型インセンティブ。


▼ 3. チェックアウト後:再接触の仕掛け


 LINEやメールでのサンクスメッセージ → クーポン配布。

 過去の写真を使った「1年後のリマインドDM」など時差のある再アプローチ。

 投稿者をピックアップする「フォトコンテスト」など、UGCの活用。


■ オフラインとの連携が“感情の深度”を高める


 デジタルの発信はあくまで“きっかけ”。

 実際の滞在が感動や余韻を残す体験であれば、それがSNS投稿につながり、新たな認知と信頼の拡散に繋がります。

 さらに、オンライン上で完結しがちなユーザーとの関係を、現場体験を通じて深化させることで、価格ではなく“価値”で選ばれる施設となります。


 

「グランピングの経営支援」はプロフェッショナルに

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 NEXT GLAMP(ネクストグラン)は、ただドームテントを販売して終わりではありません。

施設設計・施工・導線設計・集客支援・SNS運用・再構築戦略まで一貫対応できる体制を持ち、「選ばれるグランピング場」づくりを総合的にサポートしています。


すでに運営中の施設でも、以下のようなご相談にお応えできます。


・稼働率のテコ入れ

・ターゲット層の見直しとブランディング再構築

・集客導線の再設計(SNS〜予約まで)

・施設の再リブランディングやリニューアル

・法的制限や行政手続きの整理と代行

・人件費やメンテナンス負荷の見直し



 市場が成熟期に入った今、差がつくのは「問題に気付き、すぐに動いた事業者」です。

 グランピングはただの「宿泊業」ではなく、「体験のプロデュース産業」。

 私たちNEXT GLAMPが、その再構築をサポートします。


「うちの施設も見直すべきかもしれない」

「何がボトルネックになっているのか整理したい」

「とにかく話だけでも聞いてみたい」


 ──そんな方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

 グランピング経営の未来を、一緒に再設計していきましょう。

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