日本製と海外製のドームテントを徹底比較
- 草太 八木
- 8月4日
- 読了時間: 6分

グランピングが成熟してきた今、宿泊設備選びは、施設のブランディングや法令対応、運営コストに直結します。
そして、グランピングの宿泊設備で最も人気なのがドームテント。 NEXT GLAMPでは、日本製と海外製のドームテントを両輪で提供し、用途や運営スタイルに応じた最適な選択肢を準備しています。 今回はそれらを多面的に比較し、どちらがどのような場面に適しているのかをわかりやすくまとめます。
コスト面 ― 初期費用は海外製優位、長期運用の場合は日本製

コスト面では、海外製に大きなアドバンテージがあります。 特に中国製のドームテントは、同規模の日本製モデルに比べて価格が半分ほどになるケースも珍しくありません。 そのため、「とにかく安くグランピング事業を始めたい」というニーズには非常にマッチします。
一方で、日本製は構造部材や外幕素材の品質が高く、耐久性やメンテナンス面でのコストパフォーマンスが優れています。 「初期投資を多少かけてでも、トータルで安心して使い続けたい」という事業者にとっては、むしろ日本製が“安上がり”になるケースもあります。
法的対応と消防・建築法 ― 日本製は建築基準法に対応

グランピング事業を本格的に運営するにあたって、避けて通れないのが「建築確認申請」「消防法」「旅館業法」などの法的対応です。 特に、宿泊を伴う施設では、設置自体に許可が必要となります。
日本製ドームテントは、こうした法律を前提に開発されているため、素材や構造自体が国内基準を満たしており、建築物としての認可を取ることができます。 NEXT GLAMPでは、各地の建築主事と協議を重ねながら、建築確認のサポートも実施しており、行政対応も含めてワンストップで進行可能です。
これに対し、海外製ドームテントは、素材と構造上の関係で建築確認申請に対応することは不可能です。 行政に設置の許可をもらうためには、非建築物として認めてもらわなければなりません。 「建てたはいいが、運営許可が下りない」といったトラブルも発生しているため、施設の用途や期間に応じた慎重な判断が求められます。
快適性 ― 日本製・海外製ともに宿泊環境は高水準

快適性については、海外製・日本製の両方とも一定の基準を満たしており、宿泊者が不便さを感じることはほぼありません。 内側を断熱材が覆っているため、空調を取り付ければ、帰依説を問わずホテルの一室と同等の居住性が実現できます。
カーテンや内装も、防炎仕様やオーダーメイド対応を組み合わせることで、国内の宿泊基準に近い快適性を提供できます。
日本製でも海外製でも適切な空調・内装を整えれば、宿泊者満足度を損なうことなく運営できます。
デザイン性 ― どちらも魅力的でSNSとの相性抜群

ドームテントの魅力のひとつは、やはりその独特の外観にあります。 これに関しても、海外製・日本製を問わず、ドーム型のフォルムは自然の中でも目を引き、非日常を演出するグランピング空間にぴったりです。
透明窓や開放的な出入口など、設計の自由度も高く、外観デザインは双方ともにスタイリッシュで機能美に優れています。
どちらのドームテントの外観に大きい差はなく、むしろ共通して高いデザイン性を備えていると言えるでしょう。
、訪れた人々に「ここに泊まりたい」と思わせる視覚的な魅力があり、SNSなどでの拡散力も抜群です。
フレームの耐久性 ― 設置環境で選ぶ

グランピング施設において、長期運用を見据えるなら「耐久性」は避けて通れないテーマです。 ドームテントの耐久性を左右する主な要素は、「フレーム構造」と「外膜の寿命」に大別できます。
まずフレームについては、海外製・日本製ともにた堅牢な構造で設計されており、一定の強風や積雪にも耐える仕様となっています。 実際、海外製のドームテントも世界各国でリゾートやフェスなどに使用されており、その強度は実証済みです。
しかし、比較するとやはり日本製のドームテントの方が「構造的な信頼性」は高いといえます。 これは、単に部材の厚みや剛性の違いもそうですが、建築確認申請を前提とした設計がなされている点に起因します。 構造計算に基づいて風速や積雪荷重に耐えるよう計算されているため、設置場所が多雪地域や台風常襲エリアである場合は、日本製を選ぶべきです。
たとえば、北海道のスキーリゾート地や沖縄の海沿いなど、過酷な自然条件にさらされる立地では、日本製テントの耐風・耐雪性能が大きな安心材料になります。 また、法令に基づいて建築物として認められる日本製は、施設全体の法的整合性の確保にもつながるため、行政対応にも有利です。
海外製のフレームも十分に頑丈で、国内の中間地域や温暖な気候帯であれば、特に問題なく使用できます。 実際、多くのグランピング施設で海外製テントが採用され、5〜7年以上にわたり安定して稼働している事例も少なくありません。※外膜の交換は必要です。
膜の耐久性 ― 日本製が優れている

次に、膜素材の耐久性についてです。 こちらは間違いなく日本製に軍配が上がります。 国産の高耐候・高耐久なPVC膜は、10〜15年の寿命が見込まれ、変色や白濁が起きにくい仕様です。※もちろん、耐久年数は環境によって左右されます。
対して、海外製は約3年~5年程度での膜交換を前提とした設計であることが多く、特に紫外線の強い地域では膜の劣化スピードが早くなり、1年程度しか持たない場合もあります。
もっとも、どちらの製品でも定期的な清掃と適切な保守によって、劣化を遅らせることは可能です。 NEXT GLAMPでは、膜交換や補修、清掃のサポート体制を整えており、海外製テントであっても長く快適に使えるよう支援しています。
コスト面を重視するなら、設置場所が「比較的温暖で災害リスクが低い立地」の場合、海外製のも視野に入ります。 ただし、「積雪や強風など自然環境の厳しい立地では」日本製を使用することをおすすめします。
耐久性の面でより安心を求める場合は、日本製の導入が確実でしょう。 一方で、用途や期間が限定的であれば、海外製でもコスト効率の良い選択となり得るということです。
まとめ ― 選ぶべきは“運営方針に合ったテント”

海外製と日本製、どちらのドームテントにも一長一短があるのは事実です。 重要なのは、自身の施設運営の方針やターゲット層、運用期間、法的条件などに合わせて最適な製品を選ぶことです。
「コスト重視」なら海外製の軽量モデルが好相性ですし、「安全性や行政対応までしっかり押さえたい」なら日本製ドームテントが最も有力な選択肢となります。
NEXT GLAMPでは、日本製・海外製の両モデルを取り扱っており、それぞれのメリットを活かした施設構築の提案が可能です。 テント選びにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの理想のグランピング施設を、最適なドームテントから共に創っていきましょう。


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